アクセル・ブレーキの踏み間違い事故をなくすには?
アクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故は、社会的関心が高いものの、重大な事故に発展
するケースが後を絶ちません。
では、運転の操作ミスの原因は、どのようなことが考えられるでしょうか?
目次[非表示]
- 1.こんな時こそ要注意!
- 2.操作ミスが大事故につながるまで
- 3.踏み間違いをなくすには
- 4.まとめ
こんな時こそ要注意!
アクセル・ブレーキの踏み間違い事故では、駐車場内でのケースが多いようです。
ニュースでよく聞く発生事例から原因と対策を考えてみましょう。
場面 |
原因 |
後退駐車での
切り返し
|
ハンドルとシフト操作をしながら周囲を確認し、アクセル・ブレーキの踏み替え等、同時にいくつもの操作を行うため混乱して、ブレーキのつもりが間違えてアクセルを踏んでしまう |
コンビニでの
前進駐車
|
コンビニ駐車場内で一時停止後に前進駐車をしようとしたら、ブレーキのつもりが間違えてアクセルを踏んでしまい急発進してしまう |
駐車場出口の
料金精算
|
料金精算機での支払い時に、ブレーキを踏んだ状態で精算機に腕を伸ばしているうちに足が右側にズレてしまい、アクセルを踏みこんでしまう |
操作ミスが大事故につながるまで
踏み間違いの操作ミスは、意図しない操作ミスからドライバーがパニック状態に陥り、さらに
アクセルペダルを踏みこんでしまうことで、思わぬ重大事故に発展します。
踏み間違い |
一般的なオートマチック車の構造は、足元右側にアクセルと左側にブレーキの2つのペダルが並んでいます。右足だけでペダルを交互に踏み替えながら操作するので、踏み替えの時に足元がズレてしまうと踏み間違いが発生します。 |
↓
パニック |
操作ミスでアクセルとブレーキを踏み間違えると、想定とは正反対に車が動くため、
ほとんどのドライバーは気が動転してしまい、正しい判断や操作が出来なくなります。
|
↓
踏みこみ |
踏み間違いによりドライバーが、意図しない事態に慌ててしまい、反射的に間違って
踏んだアクセルをさらに踏んでしまうことで加速してしまいます。
|
踏み間違い事故での共通点は、「ペダルの踏み替え回数が多い操作」や「運転中に体をひねる操
作」等があげられます。
また、運転操作中に他の車や歩行者の飛び出し、携帯電話の呼び出し音に驚いて踏み間違える
ケース等、些細なことでも人は簡単に注意力を削がれてしまいます。
このような状況では、アクセルから足を離したり、ブレーキに踏み替える等の余裕がドライバーに
はほとんどありません。「ブレーキを踏んだのに加速した」という証言は、主にこうした事象が原
因です。
踏み間違いをなくすには
衝突被害軽減ブレーキ等の安全運転支援装置を装備している車に乗り替えることで、踏み間違い
事故の発生リスクを減らすこともできますが、すぐに実行するのは難しいものです。
まずは、運転の基本を見直すことで踏み間違いリスクを回避しましょう。
1 |
運転前に足元再確認 |
・運転に適した靴を履く
・フロアマットが正しく固定されているか確認
|
2 |
クリープ現象(※)を
利用
|
・シフトレバーの操作は、ギアの位置を目視確認 ・発進するまでブレーキを踏んだまま ・周囲の安全を確認して落ちついてゆっくり操作 |
3 |
パーキングブレーキを
利用
|
・コインパーキングの出入口ではブレーキを踏みっぱなし
にしない
|
※クリープ現象とは、AT車(オートマチック・トランスミッション車)で、エンジンをかけた状態で、ギアがパーキングか
ニュートラル以外を選択しているときにブレーキから足を離すと車が前進・後退する現象のことです
駐車場では、車の出入りが多く、不規則な動きが多いために慌ててしまう方が多いようです。
運転の際は、適した靴を履く習慣とアクセル・ブレーキの踏み替え回数を減らす等の工夫で
操作ミスのリスクを減らしましょう。
まとめ
今回は、車のアクセル・ブレーキの踏み間違い事故の原因とすぐできる防止対策について、
お話しました。
アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、高齢者に多い事故と思われがちですが、パニック状態に
陥った場合は年齢を問わず起こりえる事故です。
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