車をリースするメリット・デメリットを徹底解説!
車をリースで利用すると大きなメリットがあることはご存知でしょうか。
今回は、車をリースするメリットとデメリットを紹介いたします。
目次[非表示]
- 1.車のリース(カーリース)による7つのメリット
- 1.1.メリット① 車両管理業務を削減できる
- 1.2.メリット② ローンやクレジットで購入するより車両価格が安い
- 1.3.メリット③ 資金を有効活用できる
- 1.4.メリット④ 借入枠を温存できる
- 1.5.メリット⑤ リース料は諸費用込みなので費用を平準化できる
- 1.6.メリット⑥ 会計処理がラクになる
- 1.7.メリット⑦ 社内人材を有効活用できる
- 2.車のリース(カーリース)による3つのデメリット
- 2.1.デメリット① 月間走行距離に制限がある場合がある
- 2.2.デメリット② 中途解約は原則できない(解約違約金)
- 2.3.デメリット③ リース期間終了時に追加の支払いがあることも(残価精算リスク)
- 2.4.注意点 カーリース契約にも審査がある
- 3.まとめ
車のリース(カーリース)による7つのメリット
まずは、車をリースすることによる7つのメリットを紹介します。
メリット① 車両管理業務を削減できる
車をリースするメリットの1つ目は、車両管理業務を削減できることです。具体的には、以下のよ
うな車両管理業務をリース会社にアウトソーシングできます(一部、契約内容による)。
車両管理業務 |
対応窓口 |
車両発注 |
メーカー/ディーラー |
自動車税等諸税の納付 |
国/地方自治体 |
保険の検討から申込・付保手続き、期日管理 |
保険会社/保険代理店 |
車検や法定定期点検の期日管理や依頼等 |
メンテナンス工場 |
上記の業務は、車両を保有することで必要となる各種手続き業務であり、対応窓口もバラバラなた
めに、管理が煩雑となりますが、カーリースを活用すれば、上記の業務は全てリース会社が対応し
ますので、お客様は対応窓口がリース会社に一本化されるメリットがあります。
つまり、リース会社が車種の選定から車両の処分まで、ワンストップで対応します。
なお、諸税納付や保険、車検・点検整備は、いずれも法令で定められた重要なものです。期日管理
を怠ると、無保険車運行や未点検の状態となり、コンプライアンスに影響する場合もあります。
メリット② ローンやクレジットで購入するより車両価格が安い
車をリースするメリットの2つ目は、ローンやクレジットで購入するより車両価格が安く済むこと
です。
カーリースは、契約期間終了時にリース会社に車両を返却するため、契約期間中に価値が減る分だ
けを契約者が負担する仕組みになっています。例えば、300万円の車両を5年間リースし、5年後の
車両価値(残価)が150万円なら、車両価格の負担は150万円となります。購入と維持にかかる費
用をリースと購入で簡単に比較すると以下のとおりです。
カーリース |
(車両本体価格-残価)+維持費等(月定額払い) |
ローン・クレジットで
購入
|
(車両本体価格+利息または割賦手数料)+維持費等(都度払い) |
カーリースは、残価設定があり利息や手数料もないため、ローンやクレジットより割安だと考えら
れます。
なお、クレジットにも残価設定(いわゆる、”残クレ”)がありますが、返却が前提ではなく、あく
まで、残価分は据え置かれるのみですので、負担を免れているわけではありません。
一方、カーリースでは返却が前提(再リースも可能)であるため、原則として残価分の負担は生じ
ません。
メリット③ 資金を有効活用できる
車をリースするメリットの3つ目は、資金を有効活用できることです。
車を購入する場合、一括なら大きな出費を生じます。また、ローンやクレジットを利用する場合で
も、利息や手数料を少しでも抑えるために頭金を多めに支払うこともあるでしょう。
このように、車を購入する場合は大きな出費になりますが、カーリースでは大きな出費もなく車の
利用を開始できます。その結果、経営資金をより多く手元に残しておくことが可能です。
メリット④ 借入枠を温存できる
車をリースするメリットの4つ目は、借入枠を温存できることです。
カーリースは、リース会社が車両代金などを立て替え、毎月のリース料で費用を回収していく仕組
みです。そのため、実際に銀行から融資を受けなくても、そして借入枠を使わなくても車両購入に
かかる資金調達が実現します。
メリット⑤ リース料は諸費用込みなので費用を平準化できる
車をリースするメリットの5つ目は、支払費用を平準化できることです。
カーリースは購入した場合と比べて一時的な出費(都度払い)が減ります。例として下表で比較し
てみました。
購入 |
メンテナンスリース |
|
車両代金 |
取得時 |
リース料に含む |
自動車税環境性能割 |
取得時 |
リース料に含む |
自動車税種別割 |
年1回 |
リース料に含む |
自動車重量税 |
車検証有効期限ごと (初回3年・継続2年) |
リース料に含む |
自賠責保険料 |
車検証有効期限ごと (初回3年継続2年) |
リース料に含む |
車検代 |
車検証有効期限ごと (初回3年継続2年) |
リース料に含む |
法定点検整備費 |
年1回 |
リース料に含む |
自動車任意保険料 |
年1回 |
契約内容による |
駐車場代 |
月極および都度 |
リース料に含まれない |
燃料費 |
都度 |
リース料に含まれない |
高速道路代 |
都度 |
リース料に含まれない |
修繕費 |
都度 |
リース料に含まれない |
消耗品費 |
都度 |
リース料に含まれない |
任意保険料をリース契約に含めたり、メンテナンスリースを活用したりすれば、さらに費用の平準
化効果は高まります。その結果、将来の費用を見通しやすいメリットがあります。
メリット⑥ 会計処理がラクになる
車をリースするメリットの6つ目は、会計処理がラクになることです。
車のリースでは様々な費用がリース料としてまとめられているため、例えば自動車諸税や保険料を
都度記帳する必要がありません。
メリット⑦ 社内人材を有効活用できる
車をリースするメリットの7つ目は、社内人材を有効活用できることです。
具体的には、これまで社内人材で対応してきた車両管理業務が削減されることにより、その人材を
他の分野において活用できます。
車のリース(カーリース)による3つのデメリット
ここからは、車をリースすることによる3つのデメリットを紹介します。
デメリット① 月間走行距離に制限がある場合がある
リース会社にもよりますが、カーリースは月間走行距離に制限がある場合があります。これはカー
リースの特徴である「残価設定」の影響です。自社の使用状況に応じてリース会社とよく相談して
おきましょう。
デメリット② 中途解約は原則できない(解約違約金)
車のリース契約は原則として、中途解約ができません。もし中途解約をする場合には、残っている
リース料相当額を違約金として支払うことになります。
デメリット③ リース期間終了時に追加の支払いがあることも(残価精算リスク)
車をリースする際には、想定残価によって月額料金が設定されます。しかし、あくまでも「想定」
ですので、車両の使用状況や市場動向によっては、想定残価と実際の残価が大きく異なる場合もあ
ります。
契約期間が終了した際に、残価をどのように扱うか、について、以下の2つの方法があります。
オープンエンド
(おもに個人向け)
|
残存価額を明示し、差額を調整する |
クローズドエンド
(おもに法人向け)
|
残存価額は明示せず、将来の市場価値変動のリスクはリース会社が負う |
オープンエンドの場合は、市場動向によって、契約終了時に追加料金を支払う可能性があります。
注意点 カーリース契約にも審査がある
デメリットではなく注意点ですが、車のリース契約は一般的に審査が行われます。
なぜなら、リース会社は車両代金などの費用を立て替えたうえで契約者に長期間貸すためです。
もし、リース料で費用が回収できなければ、貸し倒れとなってしまいます。
まとめ
カーリースのメリットやデメリットを詳しく解説しました。カーリースのメリット・デメリット
を理解した上で、カーリースをぜひ、ご活用ください。