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カーシェアとは? カーリースやレンタカーとの違いから社用車の有効活用を解説

カーシェアとは、「必要なときに必要なだけ利用」できる、シェアリングエコノミーのひとつで

す。車は移動手段であるため、「移動手段の共有」という考え方もできます。

一般消費者の利用がイメージされますが、実は企業にとっても社用車の有効活用のため、参考にす

べき要素があり、企業での利用も増えつつあります。

今回は、カーシェア市場の動向や、カーリースおよびレンタカーとの違いを踏まえて、社用車を有

効活用するための方法をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.カーシェア(カーシェアリング)とは? 
  2. 2.カーシェア市場の動向(トレンド)
  3. 3.カーシェアのサービスパターン
  4. 4.カーリースやレンタカーとの違いは? 
    1. 4.1.利用料金の違い
    2. 4.2.利用可能時間帯の違い
    3. 4.3.利用・返却手続きの違い
    4. 4.4.衛生面の違い
  5. 5.社用車の稼働率を向上するためには? 
  6. 6.まとめ


カーシェア(カーシェアリング)とは? 

カーシェアは、「シェアリングエコノミー」のひとつで、その名のとおり「車をシェア(共有)す

る」という意味です。個人間で車をシェアするカーシェアサービスもありますが、一般的にはカー

シェア事業者が所有する車を、会員同士でシェア(共有)します。

従来は車を購入して所有するという考え方が主流でした。しかし、たとえば毎月1回しか車に乗ら

ない場合では、維持費が割高となってしまいます。そういった場合には、必要なときに必要なだけ

利用できるカーシェアは、経済的に優しいといえるでしょう。

カーシェアの法人利用においては、例えば社用車が不足しているときに利用したり、電車とカーシ

ェアを併用したりなど、便利に活用できます。


カーシェア市場の動向(トレンド)

カーシェア市場の動向を、主要6社のステーション数および車両台数(2019年12月~2020年12月)

で見ると、結果は以下のとおり、「ほぼ横ばい」となりました。

                ■ステーション数:2.1%の微増               ■車両台数:0.2%の微増

2019年の1年間は二桁台の成長率を見せていたことから、新型コロナウイルス感染拡大の影響で成

長が鈍化したという見方ができるでしょう。

なお、国内カーシェア最大手企業の有価証券報告書によると、成長は鈍化したものの都市部では

需要が高いため、車両配備を見直して稼働を高める施策を行っているとのことです。


カーシェアのサービスパターン

カーシェア市場の発展に伴い、市場ニーズが細分化され、それに合わせてサービスパターンも細分

化されていきました。一般的なカーシェアとは、カーシェア事業者がステーションにシェアリング

カーを設置し、一般消費者や法人が必要な時に利用するサービスを指します。

2010年代に入り、個人がカーシェア事業者となり、自身が保有する車をシェアリングする「個人間

カーシェア」が始まりました。車両の維持コストを最適化する手段として徐々に広がっています。

さらに2010年代後半には、福利厚生を目的として、企業が保有する社有車を土日などの遊休時間

従業員へ割安な価格で貸し出す「従業員向けカーシェア」も展開されています。


カーリースやレンタカーとの違いは? 

では、カーシェアは、カーリースやレンタカーと何が違うのでしょうか。

以下にカーリースやレンタカーとの違いをまとめてみました。



カーシェア
カーリース
レンタカー
料金
従量制
(短時間向き)
毎月一定額
従量制
(長時間向き)
利用可能時間帯
予約状況による
いつでも
予約状況による
利用手続き
インターネット
不要
店舗
返却手続き
ステーション返却
不要
営業時間内に店舗へ返却
利用者
不特定多数
契約者
不特定多数


法人利用の視点から言えば、利用頻度や状況に応じて適したサービスは異なります。


利用頻度が高い 
利用や返却の手間なく、比較的自由に使える定額制のカーリース
適している 
利用頻度が低い
利用や返却の手間があっても、従量制のカーシェアやレンタカー
適している 


利用料金の違い

各サービスは、大きく分けて従量制か定額制かに分けられます。

いくら使っても同じ料金である定額制であれば、多く利用したほうが割安です。一方、使った分だ

け料金が上がる従量制であれば、あまり使わないほうが割安といえるでしょう。

また、利用料金にさまざまな費用が含まれているかどうかの違いもあります。



カーシェア
カーリース
レンタカー
車両代
自動車諸税
法定点検費用
△(※)
任意保険料
△(※)
保管駐車場代
×
ガソリン代
×
×

 「○」 →  含まれている           「△」「×」 →  別途支払う場合がある

   ※契約内容によってはリース料金に含まれる


利用可能時間帯の違い

カーシェア、カーリース、レンタカーのサービスは、いつでも気軽に利用できるかどうかといった

利用時間に関する自由度にも違いがあります。


カーシェア  
予約状況によるが24時間利用可能(夜間利用は安め)
カーリース
契約期間中はいつでも利用可能
レンタカー
店舗営業時間に利用と返却
(出発、返却が深夜の場合、深夜料金が加算される場合あり)


利用時間に関する自由度の高さは、カーリースがもっとも高く、次いでカーシェア、レンタカーの

順といえるでしょう。


利用・返却手続きの違い

利用時間の自由度だけでなく、利用や返却の手続きにも違いがあります。


カーシェア   
インターネットを通じて予約し、カーステーションで利用と返却
カーリース
リース期間中は利用・返却手続きは不要で、返却場所の指定なし
レンタカー
インターネットや電話、店舗で予約し、店舗で利用と返却


利用時間の自由度と同様、手続きや利用・返却に関する自由度もカーリースがもっとも高くなって

います。近くにシェアステーションやレンタカーの店舗がないと、利用や返却にかかる移動の手間

や時間も大きい負担になるかもしれません。


衛生面の違い

あまり一般的に比較されていませんが、各サービスには衛生面の違いもあります。


カーシェア
利用者は不特定多数           
カーリース
通常、利用者は社内に限られている
レンタカー
利用者は不特定多数


なお、どちらも利用者が不特定多数となるレンタカーとカーシェアですが、基本的に店舗で管理さ

れるレンタカーは、利用終了時に清掃や除菌などが実施されます。一方で、カーシェアは車内に除

菌ティッシュを設置する、定期巡回時に清掃・消毒作業を行うなどの対策となります。


社用車の稼働率を向上するためには? 

新型コロナウィルス感染拡大は、当面の間は警戒が必要であり、引き続き、リモートワークの推進

が求められていくことが予想されますので、移動が制限される中、社用車の稼働率低下に悩む企業

のご担当者も少なくないはずです。

とはいえ、このような状況を踏まえると、不特定多数の利用者が存在するレンタカーやカーシェア

を利用することは慎重な判断が必要と言えます。また、社用車を手放してしまうと、車両需要が高

まったときに車両不足に悩むこともあるでしょう。さらには、カーシェアやレンタカーは費用が割

高になりがちです。

そこで考えたいのは、「カーリースとカーシェアのいいとこ取り」です。例えば以下のような方法

が考えられます。


保有している社用車をリース会社にリースバックし、メンテナンスリースを利用する

社用車の遊休時には、社内で積極的にカーシェアする


メンテナンスリースであれば、車検の日程管理や入庫予約、保険や税金の手続きなどの対応をアウ

トソーシングできます。その結果、車両の維持管理コストを抑えられるでしょう。

また、社内カーシェアを実現できれば、社用車の有効活用が可能です。そして、利用者を社内の人

間に限定できるという衛生面の利点もあります。実現には経費精算の問題などありますが、一度検

討してみる価値はあるのではないでしょうか。

リースバックやメンテナンスリースについて、詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

☞   リースバック

☞  メンテナンスリース


まとめ

社用車の代表的な調達手段として、カーリース、レンタカー、カーシェアが挙げられますが、それ

ぞれの違いや特徴を知ることで、自社の現状には、どれを選ぶべきかなどがわかります。

コロナ禍において、社用車の稼働率低下に悩んでいる企業のご担当者様は、ぜひ三菱オートリース

にご相談ください。最適なプランをご提案いたします。

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